私の救急への想いと、乳児突然死撲滅キャンペーンの活動に参加させて頂いたきっかけ

1998年7月12日作成

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 私がSIDSの活動の中で、救急についての資料を作りたいと思ったのは1997年3月に京都市で開催された、SIDS家族の会のフォーラムに参加させて頂いてからです。
その時は漠然と思っておりましたが、1997年の4月に消防署の普通救命講習を受講させて頂いた時に、前年の夏に受講させて頂いた内容について忘れていることが多くショックを受けました。
そして、定期的な救命講習の受講だけではなく、プロとして普段より蘇生法のビデオを見たりダミーを使った訓練の必要性を痛感致しました。
これらのことが昨春、救急についての資料を作るきっかけとなりました。
昨年7月に東京の全国乳児福祉協議会の職員の方からかかってきた1本の電話がきっかけで、1997年8月末に大阪で全国社会福祉協議会と全国乳児福祉協議会主催の「乳幼児のための事故予防セミナー」を受講させて頂く機会に恵まれました。
SIDSは病気ですが、講習会の講義の5つの演題の中に入っておりました。
それだけSIDSは乳幼児の保育関係者の中でも大きな問題になっていることを改めて強く感じました。
SIDSについては厚生省SIDS研究班の戸苅先生が講義されましたが、お話しの中でSIDSの約8割は家庭で起こるとお聞きしてすごく驚きました。
それまで私は、そのことを知りませんでした。
そして、お母さん達が自分を責めながら泣き叫ぶ姿が頭の中に浮かんできました。
更に次に行われた全国乳児福祉協議会副会長の帆足先生の講義で、0歳児の事故の7割が窒息と知り、家庭での蘇生法の知識の普及の必要性とそれが緊急を要していることを強く感じました。
しかし、乳児を抱えたお母さんたちが救命講習を受講することはすごく難しいです。
産院で、お母さん方へお子様の救急法について講習して頂ければ最良と思いました。
しかし、私にはそれを産院へアピールさせて頂く力はありませんでした。
そのため出来るだけ簡単な蘇生法のマニュアルをご家庭へお伝えしたい一心で、情報収集の目的で、 インターネットを検索して愛媛大学医学部の越智先生がお世話されておられる 「救急医療メーリングリスト」(救急・災害医療ホ−ムペ−ジ)に1997年9月に巡り会いました。

 1998年3月にメーリングリストの中で、市立秋田総合病院の円山先生がメンバーの方とやりとりをされておられる中で、乳児の鼻に息を吹き込む人工呼吸についてのメールを見させて頂いて、私はそのような方法があると初めて知り驚きました。
同時に鼻に吹き込むのなら、従来の口と鼻を覆って息を吹き込む乳児の人工呼吸法より簡単で確実と思い、ご家庭へも普及しやすいと感じました。
そして、すぐ円山先生にご質問させて頂きました。
そしてそれがきっかけとなり、円山先生がボランティアで講師を引き受けて下さり、広島市で1998年4月18日に救命講習会を開催させて頂くことが出来ました。
講習会の参加者の募集時に看護婦、保健婦の方々でさえ乳児の蘇生法を余りご存知ないということと、乳児の人工呼吸はマウス・ツー・マウスと思っておられる市民がとても多いことに併せて気が付きとても驚きました。
これは、皆さんの知識不足のためではありません。
現在の日本の救命講習での指導のマニュアルが、成人を対象にした内容になっているためです。
しかし、全国で亡くなられる乳児の人数が成人と比べてとても少ないといいましてもご家族様にとって、かけがえのない大切な命には変わりはありません。
私は、乳児だけの救急講習会を消防署や日本赤十字でして頂きたいと願っているのではありません。年齢にかかわらずご家族様にとって全てかけがえのない大切な命です。
全ての国民の命をお守りするために、乳児から大人までの救急法を盛り込んだ救命講習会をご検討頂けることを願っております。
又、そのような講習会を全国のお母さん達は、とても望んでおられますし、受講意欲も強いです。
お母さんは、ご家庭の中で普段からのご家族の体調や健康について、一番留意しておられます。
そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご主人、お子さんの救急時にかかわられる可能性が高いのもお母さんです。
又、お母さんが講習内容を、ご家庭へ伝えられることで学ばれたことをご家族で共有できます。
ひいては、国民への救急救命法の普及と救命にもつながります。
それらのことを4月の講習会の開催にあたって強く感じました。
実際、広島市の講習会では、乳幼児のおられるお母さんの参加希望と反響はとても大きかったです。
そのため受講できなかった方が多かったこともあり1998年8月に再度、広島市で講習会を開催させて頂くことになりました。
又、1998年4月より円山先生・越智先生と乳児突然死撲滅キャンペーン実行委員会を作らせて頂き、現在メーリングリストのメンバーの皆様と賛同者の方々のご協力を頂きながら、円山先生と越智先生が中心となられて、突然の事故・病気からお子様の命をお守りさせて頂くためのキャンペーンを全国に展開させて頂いております。
私は、SIDS予防活動もさせて頂いておりますが、命に対しての想いは乳児突然死撲滅キャンペーンも同じです。
微力ですが、乳児の突然死撲滅キャンペーン の活動をさせて頂けることを、とても有り難く思っております。
そして、この活動で1人でも多くの方々の命が守られることを心から願っております。


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