5.キャンペーン用のリーフレット

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 下記にSIDS家族の会が1999年に発行されたSIDS予防キャンペーンのリーフレットをご紹介させて頂きます。(SIDS家族の会よりご承諾を頂き写真、絵、表以外のお言葉をそのまま載せさせて頂いております)リーフレットには、SIDSを減らすためのポイントやSIDSのこと等、市民の皆様が育児不安をできるだけ持たれないよう優しく分かりやすく書かれておりますので、保育施設でも保護者の皆様へSIDSのことをご説明される時にどうかご活用下さい。

 また救急隊員、保健婦の皆様が講習会で市民の皆様へSIDSのことをご説明される時にもご活用頂けます。

 

小さな灯を守って

SIDS(乳幼児突然死症候群)から赤ちゃんを守るために

 

SIDSとは(Sudden Infant Death Syndrome)SIDS(シズ:乳幼児突然死症候群)とは、それまで元気だった赤ちゃんが事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死してしまう病気です。日本では、年間500〜600人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっています。これは産まれてきた赤ちゃんの約2000人に1人の割合です。生後1〜4ヶ月頃が最も多く、そのほとんどが1歳未満の乳児期の赤ちゃんに起きています。原因はよくわかっていませんが、育児環境のなかにSIDSの発生率を高める因子のあることが明らかになってきました。それらについてキャンペーンを行った欧米諸国ではSIDSの発生が減っています。

 

SIDSを減らすためのキャンペーンのポイント

仰向け寝で育てよう

 うつぶせに寝かせた時の方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。しかし、SIDSはあおむけ寝でも起こりますし、うつぶせ寝が直接的な原因というわけではなく、なぜ、うつぶせ寝がSIDSのリスクを高めるかは不明です。

医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。

*もともと呼吸中枢の発達がやや未熟なタイプの赤ちゃんが、うつぶせに寝た場合、眠りが深くなるなどの要因で、眠りからさめにくくなるためではないかと考えられています。

 また、寝返りが打てるくらいに成長すれば、むしろ起こりにくくなると考えられます。

タバコをやめよう

タバコはSIDS発症の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はお腹の赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。

 

できるだけ母乳で育てよう

母乳育児が赤ちゃんにとって最適であることはよく知られています。人工乳がSIDSを起こすのではありませんが、できるだけ母乳育児にトライしましょう。

 

◇◆◇なるべく赤ちゃんを一人にしないで◇◆◇

よく眠っているからといって長い時間赤ちゃんを一人にしないようにしましょう。

赤ちゃんを一人にして外出するのはやめましょう。

なるべく赤ちゃんと同じ部屋で寝るようにしましょう。

 

寝かせ方に関しては次のようなことにも注意しましょう。

◆寝具は硬いマットを使用し、枕は使わないようにしましょう。

◆かけ布団やタオル、ひもなどが顔にかからないようにしましょう。

ベッドの回りにはガーゼやビニールなどを置かないようにしましょう。

赤ちゃんを寝かす時はいつでも場所や寝具への配慮をして下さい。

たとえば、日中の短い眠りでもソファなどに寝かせるのはやめましょう。

なるべく赤ちゃんを一人にしないことや、寝かせ方に対する配慮は、窒息や誤飲、けが、やけど、浴槽に落ちておぼれるなどの事故を未然に防ぐことにもなります。

 

欧米では1980年代後半からキャンペーンを展開

ヨーロッパやアメリカでは、1980年代の後半からSIDSの発生率を高めるとされた「うつぶせ寝」「人工乳」「喫煙」などに対するキャンペーンを実施し、実際にSIDSで亡くなる赤ちゃんが減っています。

 

日本でも全国的な調査を実施

わが国でも平成9年度に全国的な調査研究が行われ、次のような結果が得られました。

@うつぶせに寝かせることは、あおむけに寝かせるのと比べて3倍ほど発生の危険性が高い。

A人工乳哺育の場合は母乳哺育に比べて4.8倍ほど発症の危険性が高い。

B父母ともに喫煙している場合は、していない場合に比べて4.7倍ほど発症の危険性  が高い。

(平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」による)

うつぶせ寝、人工乳、喫煙によってSIDSの発生頻度が高くなるというのは、欧米でいわれていることと、ほぼ同様な結果となっています。

 

   この度「子育て支援基金」の助成を受けてこのパンフレットを作りました。SIDS家族の会は亡くなる赤ちゃんを一人でも減らしたいと願い、キャンペーン活動を続けてきました。けれども、育児中の方が必要以上に不安を抱くことになるのは大変残念です。これらの事はいずれもSIDSの直接的な「原因」ではないのです。育児の方法を再確認する参考にして頂き、あとはゆったりとおおらかな気持ちで子育てをお続けください。また、万が一SIDSが起こってもその母親や家族などを責めるのは間違いです。SIDSは完全に予防することはできません。このキャンペーンとともに赤ちゃんを亡くした家族の悲しみを受け止めることのできるあたたかいつながりがひろがることを願っています。

 

今までにSIDSで亡くなった赤ちゃんと残された家族の悲しみが、これから生まれてくる赤ちゃんとご両親に少しでも役立つことを願います。

 

社会福祉・医療事業団(子育て支援事業)助成(事業)

発行  乳幼児突然死症候群(SIDS)家族の会

協力    厚生省児童家庭局母子保健課

    財団法人母子衛生研究会

 

     SIDS家族の会

SIDS家族の会は、赤ちゃんを亡くした(SIDS、流産、死産、新生児死、その他病気)家族を精神的な面からサポートするためのボランティアグループです。サポート活動の他、一般向にSIDSを知ってもらうためのパンフレットや、赤ちゃんを亡くした家族に接するときのガイドラインなどを作成しています。これらの活動は子どもを亡くした親自身によって運営され、寄付により支えられています。

寄付の宛先 郵便振替口座 001−80−1−664116

      乳幼児突然死症候群家族の会 支援基金 新宿市谷台

 

当会の活動・資料等に関するお問い合わせは

総合窓口 (財)母子衛生研究会内  電話 03(3499)3111

 

*母子衛生研究会は事務所を持たない当会のために窓口を引き受けてくださっています。

なお、各都道府県の母子保健担当及び保健所などでもご相談に応じています。

                                1999年2月

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