あいさつ



SIDS2000ホームページ開設にあたって

 

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは「それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況および剖検によってもその原因が不祥である乳幼児に突然の死をもたらした症候群」と定義されるものです。日本では1995年、厚生省研究班の研究に基づき、SIDSの診断には死亡状況の調査や剖検が求められるようになりました。

 

しかしながらこの厚生省の定義だけではSIDSの診断のための共通の理解の上に立った、共通の基準に基づく診断は困難でした。またSIDSは他の疾患と異なり前兆というほどの前兆がなく発生すること、そして医師の観察する前で起きることも殆どといってないので例え小児科専門医でも個人単位では数多くのSIDS症例の経験を積むことは出来ません。そのためにSIDSの原因究明、診断方法、予防,治療法の確立はきわめて困難です。

今回、2001年2月日本SIDS学会が「乳幼児突然死症例・診断の手引き」を作成し公表しました。この「診断の手引き」の公開は乳幼児突然死症例ならびにSIDSの正しい理解と共通の概念に基づいた診断へ向かっての大きい前進として期待されるものです。

私はこの「診断の手引き」が医療関係者のみではなくSIDSが起きた時に関係される警察、法曹界の皆様にも広く浸透し、SIDSが正しく診断、判断され、SIDSの第一遭遇者がいわれなき疑惑、非難,中傷を受けたりするような悲しいことが起きないことを願い、そしてこの「診断の手引き」の公開がきっかけとなり少しでも早くSIDSの原因が究明され、予防出来たり、早期発見で救える時期が来ることを願ってこのSIDS2000というホームページを作成し公開することにしました。

なおこのホームページは単に「乳幼児突然死症例・診断の手引き」だけではなく、SIDS関連の医学情報、SIDS関連学会勉強会情報、救急蘇生関連情報、厚生労働省関係情報、保育関連情報も掲載しSIDSの啓発に少しでもお役に立てるようにしたいと切望しております。

このホームページの公開にあたり東京女子医科大学仁志田博司教授のご理解とご支援をいただいたことに深く感謝申し上げます。

そしてこのホームページをSIDSで尊い命をなくされた多くのお子様の御霊に捧げます。

またこのホームページの立ち上げ管理に全面的にご協力頂いた亀尾 佳澄さんに感謝します。

 

2001年4月

       医療法人、社会福祉法人真誠会 理事長

       鳥取大学医学部臨床教授(平成13年度)

              小田 貢


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